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STONE SOUR

02年にセルフ・タイトル・デビュー・アルバムを発表した、SLIPKNOTのコリィ・テイラー(Vo)率いるSTONE SOUR。92年、彼らの故郷であるアイオワ州デモインで、コリィとオリジナル・ドラマーのジョエル・エクマンを中心に結成された。その直後にショーン・エコノマキ(B)が加入、95年に現SLIPKNOTのメンバーであるジェイムズ・ルート(G)がバンドに加入した事により、STONE SOURは不動のラインナップを完成させる。バンドをスタートさせた後の約5年間、バンドは特定のジャンルに縛られず、良いハードロックをベースにメロディ、エモーションの抑揚を兼ね備えた音楽を作り出す事に情熱を注ぎ、週3~4回のペースでギグを行っていたのだが、アメリカの片田舎という地元での活動に限界を感じ始める。そんな97年、コリィがSLIPKNOTのショーンとミック、そしてジョーイからヴォーカリストに誘われ、即答で加入を決意、その約1年後にコリィの後をついでジェイムズも加入し、この時点でSTONE SOURは消滅してしまう。

その後SLIPKNOTは世界を相手に大暴れし、一気に現ヘヴィ・シーンを代表するバンドへと躍進していったわけだが、セカンド・アルバムを発表した後の00年、コリィの古い友人であり元STONE SOURのメンバーでもあったギタリストのジョッシュ・ランドが、彼が書いた曲をコリィに持っていくと二人は意気投合。何曲も書き上げ、そして出来上がった楽曲群はSTONE SOURのルーツに忠実であり、クオリティも高かった事 から、元のメンバーを再び呼び集める事を決意、そして結成から10年という時を経て、メンバーが全員アイオワに集結、STONE SOURが完全復活する事となったのだ。

02年8月デビュー・アルバム『STONE SOUR』を発表、よりメロディに重点を置いたオーソドックスなハードロック・スタイルは、改めてコリィのヴォーカリストとしての力量を世に知らしめUSだけで50万枚以上を売り上げ、世界的にも大ヒットを記録、アルバム発売当初はSLIPKNOTのコリィによるサイド・プロジェクトという認識だったのだが、アルバムのクオリティの高さと、翌年03年まで続くワールド・ツアーにより、STONE SOURという名前はその地位を確立していく事となった。

デビュー・アルバムに伴うツアーを終了させたコリィとジェイムズはSLIPKNOTの活動に戻り、04年と05年を費やす。が、その間も二人の頭の中には次なるアルバムに関する構想が膨らんでいき、SLIPKNOTのツアーが終了すると、すぐさまメンバーを呼び集め、06年初頭から、プロデューサーにFOO FIGHTERSやVELVET REVOLVERとの仕事で知られるニック・ラスクリンシズを迎え、2ndアルバムのレコーディングを開始させる。が、レコーディングの途中で、ドラマーがバンドを脱退してしまうが、バンドは元SOULFLYのロイ・マイヨルガらをゲストに迎えそのままレコーディングを続け、アルバムを完成させる。メンバー全員がその出来に大満足し、ロイとの相性も抜群だった事から、レコーディング終了後バンドはロイを正式なドラマーとして迎え入れ、アルバム発売を待たずに6月からヨーロッパのフェスティヴァル・ツアーをスタートさせている。そして8月にはセカンド・アルバム『COME WHAT(EVER)MAY』が遂に発売を迎え、その直後には、前作では実現しなかった初の来日公演(SUMMER SONIC 06メイン・ステージ)で初来日を果たした。07年には初のジャパン・ツアーも行い、ソールド・アウトを連発した。08年以降には再びSLIPKNOTの活 動がメインになり、LOUD PARK 08にもヘッドライナーとして出演した。そして2010年、遂に待望の新作を完成させ、LOUD PARKへ初出演を飾る。