• SAITAMA
  • KOBE

TRASH TALK

2005年の秋にアメリカはサクラメントにて結成されたTRASH TALKは、

2007年初頭にバンドのターニングポイントとなるデビュー・シングル「Walking Disease」7"をリリースしてから、NEGATIVE APPROACH, 初期AGNOSTIC FRONT等のアグレッシッブでヴァイオレンスなバンドを彷彿させるリアル・ハードコア・スタイルと、サウンドに劣らないツアーの連続により幾つものツアーヴァンを廃車にしていき、そんな流れで例を見ない早さでバンドをシーンにその名を浸透させていく。2008年初頭にリリースされたセカンド・シングル「Plagues」 7"をリリース。すぐさまに数千枚を売り切り、先に廃盤となった「Walking Disease」の楽曲を追加し、「Plagues... Walking Disease」としてCDでリリース。この時既にアメリカン・モダン・ハードコア・シーンで最も注目されるバンドの1つとなる。

その後、本国アメリカではバンド自らTRASH TALK COLLECTIVEを設立し、これからバンドから発信されるアート全てをバンド自身で自主リリースを行う事を決意。2008年夏にファースト・アルバム「s/t」をリリースし、日本のみレーベルを介してALLIANCE TRAXよりリリースする。レコーディングには何とNIRVANA, HIGH ON FIRE, TEH PIXIES, NEUROSIS等そうそうたるバンドをレコーディングしてきた奇才Steve Albiniと共に彼のスタジオElectric Audioにて敢行した作品。そして、ツアー・バンドな彼等は怒濤のツアースケジュールを敢行。一時オリジナル・ドラマーのSamが脱退。その後もアメリカとヨーロッパ中心にひたすらにツアーを続ける中、共演バンドも周りの若手ハードコア・バンド層からシーンを拡大していきFUCKED UPやTHE BRONX等ともツアーを共にする事に。そんな最中、オリジナル・ドラマーのSamがバンドに返り咲く。
Samが戻って来た直後の2009年1月に初来日を果たす。Pump Up The Volume Fest 2009を含む関東近郊で3回のみだったライブながら真のアングリー・ハードコアを体現するバンドに見た人全てが度肝を抜かれた衝撃のライブを叩き付けていった。そして間髪入れずにニュー・シングル「East of Eden」 7”の制作に取りかかる。そのシングルではゲストヴォーカルにパンク・ハードコアのレジェンドKeith Morris(BLACK FLAG, CIRCLE JERKS)が参加。瞬く間にソールド・アウトとなる。 その後も大規模なロックフェスScion Rock FestやSXSWに出演。初のオーストラリア、ニュージーランド・ツアーを行い、その足でたった4ヶ月振りの5月に再来日を果たして今度は正式にツアーを行うというこれまた過去例を見ないスピードでの超異例再来日を行った。

ハードコア、パンク、ロック、メタル等、多彩なバンド達と猛烈なツアー・スケジュールをこなしていく中で、セカンド・アルバムの製作にも取りかかって行く。レコーディングにはツアーも共にしたTHE BRONXのギタリストJoby Fordプロデュースの下、前作シングルでのゲストのKeith Morrisに続き、元CIRCLE JERKSで現BAD RELIGIONのギタリストGreg Hetson、THE BRONXのヴォーカルMatt CaughthranとドラムのJorma Vik等がそれぞれゲストで参加。
「Eyes & Nines」と題されたセカンド・アルバムは、今までのひたすらにダークでファスト、スラッジ、ドゥーミーなスタイルは勿論健在しつつ、更にサウンド面、ヴォーカル面、共にハードコア・テイストを踏まえた秘めていたロック・テイストを剥き出しにした様な要素が加味されたバンドのポテンシャルを引き出す事に成功したプロデューサーの力を感じる会心の仕上がりを見せ、前作までダークの極みを追求して来たスタイルから今作で完全に一皮剥けたTRASH TALKスタイルを確立し、アメリカン・ハードコア・パンク・シーンを代表するバンドながらジャンルレスな立ち位置で更なる革命を起こすであろう誰にも真似出来ない個性を叩き付けた期待通りの問題作を作り上げる。水面下での本国アメリカに於いてのレーベル同士の争奪戦も前作以上に白熱する中で、かたくなにDIY信念を貫きメンバー自身のTRASH TALK COLLECTIVEよりリリース。流通のを大きなレーベルに委託するというハードコア・バンドにとって異例の措置が取られ、2010年5月に日本を含む世界主要国でリリースされた。