サバトンはスウェーデン中部内陸の街、ファルンの出身。 1999年にバンドは結成、2005年にアルバム『プリモ・ヴィクトリア』でデビューを果たし、2010年発表の5枚目のアルバム『コート・オヴ・アームス』で日本デビューも実現した。屈強かつメロディアスなパワー・メタルを指向する彼らは常々、歌詞のテーマとしては戦争や戦史を扱っており、その荒々しくもドラマティックなメタル・サウンドによってアルバム発表毎に新たなファン層を獲得、北欧のみならずヨーロッパ全土でもバンドの支持基盤を築き上げてきた。

2012年、6枚目のアルバム『カロロス・レックス』のリリース直前に4人のメンバーが相次いで脱退、バンドは存亡の危機に陥ったがバンド創設時よりサバトンを率いてきたヨアキム・ブローデン(ヴォーカル)とパル・サンドストローム(ベース)の2人は怯むことなく、クリス・ローランド(ギター)、トッべ・エングランド(ギター)、ロバン・バック(ドラムス)という3人の新メンバーを迎えて態勢を建て直した。なお、この時より彼らは専任キーボード奏者を加えることなく、5人編成のバンドとして活動を続けていくことを決断した。2016年7月に、トッべがサバトンから脱退を発表し、2016年8月に開催された、自らの名を冠した『サバトン・オープン・エア』フェスはトッべの最後の公演となった。トッべ脱退直後、新しいギターのトミー・ヨハンソンが加入された。

日本でも『ラウド・パーク15』で初来日ライヴが実現。ステージ上に戦車を据えて繰り広げられた壮絶なパフォーマンスは、新時代のメタル・ヒーローの登場を告げるものだった。